不妊治療

不育症の一因「橋本病」からのヨード制限生活

勇気を出して不妊治療のクリニックへ行ったのに、2度目の通院で「甲状腺のクリニックへ行って下さい」と言われてしまいました。え?不妊治療はどうなるの?そんな不安を抱きつつ、甲状腺のクリニックに足を踏み入れました。そこから始まった食事制限は私の生活を大きく変えていくのです。

甲状腺クリニックで受けた検査

不妊治療クリニックの血液検査で甲状腺機能低下、橋本病の疑いが浮上し、紹介状を持って甲状腺の専門クリニックを受診しました。

初診の日は、血液検査エコー検査を受けました。

血液検査では一般的な血液検査項目のほかに、橋本病の原因となる、ヨードを取り込んで甲状腺の組織を破壊する自己免疫抗体があるかどうか、甲状腺ホルモンの量の指標となるTSH(甲状腺刺激ホルモン )の値がどれくらいかを調べました。

エコー検査はベッドで仰向けになり、のど仏の下辺りにジェルが塗られ、機械で首を押さえられます。モニターに映し出された画像で状態を確認され、のど仏の下にある蝶々の形をした甲状腺が一般の人の2倍以上腫れていることが分かりました。昔から声が低いと言われていたのは、これが原因だったのか…と思いました。エコーの画像をモニターで見ると、甲状腺は全体的に白く見え、組織が破壊されているところは黒く映ります。私は少し破壊が進んでいるようでした…。

2日後血液検査の結果を聞きに行きました。

橋本病の原因となる破壊抗体は2種類あり、1種類あるだけでも橋本病なのですが、私は2種類とも持っていることが分かりました。ヨードを取り込むと破壊抗体がダブルで甲状腺を攻撃するそうです。ヒエー!!すぐさま、食事でヨード制限をするよう指導されました。

その後は、1ヶ月または2か月おきに血液検査で甲状腺ホルモンが足りているかを検査しています。妊娠など特別にコントロールが必要なときは、都度検査します。エコー検査は1年ごとに受診しています。

しかし、薬を服用していると、まれに甲状腺ホルモンが過剰気味なのか、心臓がバクバクして痛みを感じることもありました。夏になると気温が高くなり、そのような症状が起こりやすくなると聞いていたので、すぐ病院へ行きました。その時は心電図を取り、血液検査で心筋梗塞のマーカーも調べ、念のため大きな病院で心臓エコーも受けました。いずれも異常はなく、気温も下がってきたためか症状は治まりました。

不妊治療クリニックで受ける痛みを伴う壮絶な検査や手術に比べると、甲状腺クリニックの検査はすごく楽に感じます(笑)

治療しないと流産のリスクも!

橋本病と分かってから、職場の健康診断の案内があり、自費で追加料金を払えばできる血液検査のオプション一覧を見ると、甲状腺の病気を調べる項目があることに気づきました。

でもまさか、自分が甲状腺の病気だと考えたこともなかったため、過去にオプション項目を受けたことはありませんでした。不妊治療クリニックの検査で見つけてもらえて本当に良かったと思っています。

そもそも、なぜ不妊治療クリニックの最初の検査項目に入っているのか。それは甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモンの分泌が少ない場合、妊娠しても胎児を育てるのに十分な甲状腺ホルモンが供給されず、流産や早産のリスクが高まるからです。

つまり、不育症の一因になるため、妊娠する前に検査し必要な治療を受けなければなりません。医師から「TSHが2.5を越えると、流産の確率が30%以上になる。」と言われました。

妊娠すると自分が生きていくための甲状腺ホルモンと、胎児を育てるための甲状腺ホルモンが必要になります。そのため、私のような人は薬で補うことになります。

妊娠してからより、妊娠する前から妊娠しても大丈夫な値をキープしておく必要があります。妊娠すると甲状腺ホルモンの消費が多くなるため、私は妊娠が分かった時点でさらにホルモンを補充することになりました。

体の中にある甲状腺破壊抗体はどうすることもできず、一生お付き合いしていくことになりそうです。不妊治療でお金が飛ぶように出て行きますが、橋本病の治療は保険が適用されることが唯一の救いです。

実は母も橋本病と診断されていた

橋本病だからと言って必ず不妊というわけではありません。甲状腺機能が正常の橋本病もあります。

甲状腺の病気は日本人女性に多く、橋本病は難病でもありません。

私の母は更年期に病院を受診したとき、橋本病と診断されました。しかし、母はそんな病気とは知らず、32~38歳で自然に子どもを産んでいました。

そんな母や夫の家族全面協力のもと、私のヨード制限食生活がスタートしました。

ヨード制限で食べれなくなったもの

私が通う甲状腺クリニックの院長は、昆布、昆布だし、ひじき、もずくを摂取しないよう指導されています。

これまでの人生、そんなことを知らず、うどんの汁をガブ飲みしていました…。

沖縄料理屋さんのもずくの天ぷらが大好きでした…。

「昆布だしが含まれていそうな汁は飲まないように」とのお達しが出ました。家でカツオや煮干しやあごだしで出汁を取ってうどんを作る場合は汁もOKなのですが、大好きだったうどん屋さん巡りは泣く泣く自粛することにしました。たぶん、私は一生分のうどんを食べたのだと思います。

その他、ヨード卵光、イソジンなどポピドンヨードが入っているうがい薬、海藻系のシャンプーも禁止。

注意しないといけないものは、 十六茶と粉末のアクエリアス。昆布が入っているので、ときどきならOKですが毎日は禁止。

牡蠣を普通に食べるのはOKですが、牡蠣由来の亜鉛のサプリメントは凝縮されたヨードが含まれてる場合があるので、サプリメントはヨードが含まれていないものにすること。(主治医の推奨は、ネイチャーメイド)

私が普段よく使っていたあれもこれも当てはまるぞ…と思いながら、家で使っていたポン酢、鍋の出汁、麺つゆ、和風ドレッシングの表示を確認しました。

すると、どれもこれも昆布だしの表記が!!

あぁ、もう美味しい和食が食べられない…と思う反面、これまで長年冷え性や汗が出ないことに悩んでいたので、こんなに毎日ヨードを摂取してたら、甲状腺機能低下症が改善しないわけだわと妙に納得する自分がいました。

ヨード制限食をはじめてから購入したもの

夫や母は、外出先で昆布だしが入っていないポン酢や麺つゆを見つけると、私のために買ってきてくれます。おかげでそうめんも食べられるようになりました!自分でもたまにスーパーへ行くのですが、昆布の表示を探すのがもはやゲームです(笑)ゲームの攻略ばりに、昆布の表示がないポン酢を見つけたときは嬉しいのです。

減塩食のネット通販はあるのに、なんでヨード制限者向けの通販とか紹介サイトって充実してないんだろう?と思いました。日本なら需要ありそうなのに。なので、誰かの役に立てばと思い私が愛用しているものを写真で紹介します。

まずはサプリ。甲状腺クリニックで亜鉛不足が判明し、毎日亜鉛10mgをサプリで補充することになりました。

亜鉛の検査については下記の記事で詳しく述べています。

亜鉛不足と女性不妊の関係、亜鉛不足を克服する方法は?

ネイチャーメイドはヨードが入っていないのですが、葉酸も摂っておきたいし、栄養のバランスを考えるとマルチビタミンも欲しいところ…でもそんなにたくさん錠剤飲むのは大変だし、保管場所もいるし、リーズナブルで全部まとまってるものないかなぁ?と色々調べて辿りついたのが株式会社ファインの「葉酸が入ったプレママのためのサプリ」です。

かの有名なエレビットよりお手頃価格で、葉酸以外ほどんど成分は同じ。あえて言うとエレビットは葉酸が3粒あたり800μgで、こちらは3粒あたり480μgと、葉酸量だけ倍ほど違います。でも葉物野菜を積極的に食べてる私は480μg十分です。(私は大学の食品栄養学科卒です。)薬局では見かけないのでいつもネットで購入しています。

 

続いて、うがい薬、麺つゆ、ドレッシング。

ポピドンヨードや昆布だしが入っていないもの

「桃屋のつゆ」って関東ではポピュラーらしいですが、関西ではあまり売っていないのです。食事制限を心配してくれていた職場の仲間が「百貨店で売ってたよ!」とわざわざ買ってプレゼントしてくれました。

私が一番お世話になっているのは、「創味のつゆ」。かなり万能で、ざるそばやそうめんの必需品です!

 

商品によっては、似たパッケージで昆布だし入りの商品がある場合がありますので、購入時は裏面の表示を確認してくださいね!

お料理のレパートリーを増やしたい方へこんな本も紹介しておきます。

 

私は普段の料理では、ネットのレシピを見て、「昆布だし」と書いているところを、「昆布が入っていないだしの素」に置き換えたりして乗り切っています。

ABOUT ME
hayachan
33歳で不妊治療クリニックに通い始め、次々と予期せぬ展開へ。34歳で仕事と治療の両立が困難になり泣く泣く休職。治療費は200万円を突破し、35歳で退職。そんなリアルをお伝えします。