不妊治療

初めての体外受精は60万円!その内訳を振り返り

体外受精は30万円くらいでできると思ってた私たち夫婦ですが、初めての体外受精は移植まで含めると60万円もかかりました!なぜそんなにお金がかかったのか?を解説します。ただし、保険適用外の値段はクリニックによってまちまちですので、ここに記載する金額はあくまでも私が通ってるクリニックの設定価格です。

体外受精は保険適用外。でも医療控除できる!

そもそも、体外受精を受けることになると、治療費が全て保険適用外になります。

今回の私の場合、生理が始まってから3日目に受診し、次回から体外受精スケジュールに入ることになりました。

体外受精スケジュールに入った日から、体外受精(採卵手術)を受ける当日を含め7日(朝と夕通院の日が1日あったためのべ8回)の通院が必要でした。その7日の治療費全てが自己負担でした。

体外受精スケジュールに入ると、タイミング法のときは保険適用だったことと同じことをしても保険適用外となり、全額自己負担になるため料金が跳ね上がるのです。

そのため、自治体から体外受精や顕微鏡受精をする夫婦に助成金を出す制度がありますが、私たちは今回所得制限で申請することができず、完全に全額自己負担になりました。

しかし、体外受精にかかる費用は、確定申告の際に全額医療費控除額に算入できます!体外受精だけでなく、不妊治療にかかる医療費は、自己負担でも全額医療費控除額に算入していいのです!

医療費控除をしておくと、還付金として所得税が返ってくるだけでなく、翌年の住民税が安くなり、さらに翌年の体外受精では助成金をもらえる可能性が高まります!絶対に忘れず確定申告をしましょう。

私たちはそのおかげで、夫婦とも2年連続同じ年収にもかかわらず、次年度に3回目の体外受精をした時は自治体から体外受精の助成金をもらうことができました!この財テクはまた別の記事で詳しく書きます。

体外受精スケジュールに入る前にかかった費用

初回の体外受精ということで、事前に感染症の血液検査や、糖負荷試験を受けました。その内容と費用は下記の記事で詳しく紹介しています。

体外受精前に受けた検査の内容と費用を振り返り

上記の検査は、2回目の体外受精からは受けなくて大丈夫でした。

ということで、この記事の最後に算出する今回の体外受精にかかった費用の合計から、この検査の費用は除外しています。

 

次に、生理が始まってから3日目に受診しました。

この日に次回から体外受精に入ることが決まったので、この日の治療費は全て保険適用でした。

超音波検査はこの月初めてだったため、保険適用になっています。(もし2回目以降なら保険適用外です。)

また、排卵誘発剤の種類によっては保険適用外のものがありますが、私が今回使用することになった薬は保険適用のクロミッドという錠剤で、この日に処方され1日1錠ずつ服用を開始しました。(クロミッドは1錠でも半錠でも5日分まで保険適用です。)

そのため、ここから体外受精にかかった費用として計算していきます。

その日かかった費用はこちら↓

区分 保険点数
再診料 73
特定疾患療養管理料 225
薬剤情報提供料 10
超音波検査 530
クロミッド錠50mg 1錠×5日分 10×5=50
外来内服・頓服調剤料 9
処方料 42
特定疾患処方管理加算 18
膣洗浄 47

保険適用分 自己負担額 計 3,010円

次からいよいよ、保険適用外、全額自己負担の世界に入ります。

体外受精スケジュールに入ってからの費用

ここでは、体外受精を受けるまでに通院した6日(朝と夕通院の日が1日あったためのべ7回)を一気に振り返ります。体外受精(採卵手術)当日の費用は次のコーナーで紹介します。

排卵誘発剤に加えて注射も打つ強い誘発を行っていたため、連日の注射が高額で出費が増えました。さらに、日曜や平日の営業時間外に通院した日は時間外加算が付いています。

かかった費用はこちら↓

7日目

超音波検査+注射1本

区分 単価
再診料 740円
超音波検査 1,500円
HMGフェリング150単位×2 4,400円

保険適用外 自己負担額 計 7,180円(税込)

 

8日目

注射1本のみ

区分 単価
再診料 740円
時間外加算 2,000円
HMGフェリング150単位×2 4,400円

保険適用外 自己負担額 計 7,720円(税込)

 

9日目

注射1本のみ

区分 単価
再診料 740円
HMGフェリング150単位×2 4,400円

保険適用外 自己負担額 計 5,560円(税込)

 

10日目

超音波検査+尿検査+注射2本

区分 単価
再診料 740円
超音波検査 1,500円
尿中黄体形成ホルモン定性 800円
HMGフェリング150単位 2,200円
セトロタイド0.25mg(0.3mg) 7,500円

保険適用外 自己負担額 計 13,760円(税込)

 

11日目

超音波検査+尿検査+注射2本

区分 単価
再診料 740円
超音波検査 1,500円
尿中黄体形成ホルモン定性 800円
HMGフェリング150単位×2 4,400円
セトロタイド0.25mg(0.3mg) 7,500円

保険適用外 自己負担額 計 16,140円(税込)

 

12日目 朝

超音波検査+血液検査+注射1本

区分 単価
再診料 740円
超音波検査 1,500円
血液検査 E2、P、LH 5,000円
セトロタイド0.25mg(0.3mg) 7,500円
採精カップ 100円

保険適用外 自己負担額 計 16,030円(税込)

 

12日目 夜

注射1本のみ

区分 単価
再診料 740円
時間外加算 2,000円
HCG3000 800円

保険適用外 自己負担額 計 3,820円(税込)

ということで、このコーナーで紹介した6日(のべ7回)の費用を小計すると70,210円になりました。

体外受精にかかった費用(当日支払い分)

体外受精(採卵手術)の当日の費用は、当日支払いの分後日支払いの分がありました。

当日支払いになったものは、手術前の血液検査、自分がオプションでお願いした痛み止めの点滴、手術後に入れてもらった痛み止めの費用です。

そのため、自治体からの助成金をもらえたとしても、この当日支払った費用は助成金の対象外となります。

体外受精当日に払った費用はこちら↓

区分 単価
血液検査 3,100円
アセリオ静注液 2,000円
ロキソニン1錠 10円
座薬ボルタレン 100円
処方料 610円

保険適用外 自己負担額 計 6,290円(税込)

その他の費用は凍結保存が決まってからまとめて支払うシステムでした。

体外受精にかかった費用(後日支払い分)

体外受精の請求書は、採卵手術から凍結保存料までまとめて発行され、凍結保存が決まってから支払いました。

そのため、体外受精後どこまで卵が成長するかにより値段が異なってきます。卵の数が多かったり、成長の段階が進むほど費用がかかることになります。

もし自治体から体外受精の助成金を受ける場合は、この時の領収書分が対象となります。

かかった費用はこちら↓

区分 単価
採卵準備 10,000円
採卵(8個以上の場合) 200,000円
精子調整 10,000円
体外受精 40,000円
初期培養 10,000円
長期培養 40,000円
胚凍結1日分 50,000円
胚凍結時に使用した容器1本 5,000円
凍結保存3ヶ月分 10,000円
医療廃棄物処理、消耗品 12,000円

保険適用外 自己負担額 計 417,960円(税込)

採卵数が少ないと採卵の費用は抑えられますが、今回は12個も採卵したため、最高額の20万円でした。このクリニックでは8個を越えると採卵費用は一律20万円のため、どうせ20万円かかるなら、たくさん取ってもらったほうがお得ではあります。かなり痛かったですが…。

領収書には書かれていませんでしたが、採卵(体外受精)当日は内服薬として抗生物質、止血剤、胃薬をそれぞれ3日分、黄体ホルモンの錠剤を10日分処方されました。こられは体外受精の料金にコミコミなのだと思われます。

移植までの経過観察の通院は保険適用に

私は卵巣が腫れるような強い誘発で採卵をしたため、胚盤胞移植スケジュールに入るまで約1ヶ月は子宮を休めました。この間にすることは、術後の経過観察と生理が来たら移植に向けて排卵日を特定するための通院です。

この期間は保険適用に戻りました!ただし、いつものごとく超音波検査は月に2回以上の場合は2回目から保険適用外です。では、保険適用で通院した6日分を一気に振り返ります。

かかった費用はこちら↓

採卵から10日目 

おりもの検査、超音波検査のあと、黄体ホルモンの錠剤が追加で4日分処方されました。

区分 保険点数
再診料 73
薬剤情報提供料 10
頚管粘液一般検査 75
子宮頚管粘液採取 40
検査判断料 34
超音波検査 477
ソフィアC配合錠×4錠 1×4=4
外来内服調剤料 9
処方料 42
特定疾患処方管理加算 18
膣洗浄 47

保険適用分 自己負担額 計 2,490円(税込)

 

採卵から21日目(生理開始4日目)

生理中のため超音波検査のみ

区分 保険点数
再診料 73
特定疾患療養管理料 225
超音波検査 530
膣洗浄 47

保険適用分 自己負担額 計 2,630円

 

採卵から29日目(生理開始12日目)

保険適用で尿検査、おりもの検査。そして保険適用外で超音波検査。

区分 保険点数
再診料 73
特定疾患療養管理料 225
頚管粘液一般検査 75
子宮頚管粘液採取 40
検査判断料 34
膣洗浄 47

保険適用分 自己負担額 計 1,480円

区分 単価
超音波検査 1,500円

保険適用外 自己負担額 計 1,620円(税込)

 

採卵から33日目(生理開始17日目)

保険適用で尿検査、おりもの検査。病院指定の排卵検査薬2日分購入。超音波検査はこの月3回目のため保険適用外です。

区分 保険点数
再診料 73
頚管粘液一般検査 75
子宮頚管粘液採取 40
黄体形成ホルモン定性(尿)×2回分 72
膣洗浄 47

保険適用分 自己負担額 計 1,140円

区分 単価
超音波検査 1,500円

保険適用外 自己負担額 計 1,620円(税込)

 

採卵から38日目(生理開始22日目)

保険適用で尿検査、おりもの検査。排卵検査薬は2日分なら保険適用ですが3日分まとめて購入すると1つは保険適用外になります。そして超音波検査はこの月4回目のため保険適用外です。

区分 保険点数
再診料 73
頚管粘液一般検査 75
子宮頚管粘液採取 40
黄体形成ホルモン定性(尿)×2回分 72
膣洗浄 47

保険適用分 自己負担額 計 1,140円

区分 単価
黄体形成ホルモン定性(尿) 800円
超音波検査 1,500円

保険適用外 自己負担額 計 2,490円(税込)

 

採卵から41日目(生理開始25日目)

排卵の反応ありで移植日が決定し、黄体ホルモンを補う薬が処方されました。

区分 保険点数
再診料 73
外来管理加算 52
薬剤情報提供料 10
デュファストン錠 7×14=98
外来内服調剤料 9
処方料 42
特定疾患処方管理加算 18

保険適用分 自己負担額 計 910円

区分 単価
頚管粘液検査・採取料 540円
超音波検査 1,500円
ルティナス膣錠 450円×8=3,600円
ボルタレンサポ 100円

保険適用外 自己負担額 計 6,200円(税込)

 

ということで、この4日間で小計すると21,720円になりました。

私は多嚢胞性卵巣で低温期が長く排卵まで日数がかかり通院も多くなりました。生理周期が短い人はもう少し費用が抑えられるかもしれません。

胚盤胞移植にかかった費用(当日支払い分)

子宮に卵を戻す移植は、体外受精と同じく保険適用外になります

ここでは、当日支払いをした血液検査、注射、薬の費用を記載します。

もし自治体から移植費用の助成金を受ける場合は、次のコーナーで紹介する支払い分が対象となります。

かかった費用はこちら↓

区分 単価
血液検査E2、P 3,700円
HCG3000 800円
ルティナス膣錠 450円×18=8,100円
処方料 610円

保険適用外 自己負担額 計 14,270円(税込)

胚盤胞移植にかかった費用(後日支払い分)

もし自治体から体外受精や移植の助成金を受ける場合は、この移植の領収書分が対象となります。

普通は一連の体外受精と移植の費用はまとめて自治体の助成金の対象になりますが、もし何らかの事情で予定していた移植が体外受精から3周期以上先になってしまった場合は、体外受精と移植の費用を分けて助成金申請できます。(該当しそうな場合は、念のためご自身の自治体のホームページを確認し、病院側の書類も必要になるので主治医に相談してみて下さい。)

私は今回、1個の凍結胚盤胞を融解してアシステッドハッチングしてから戻しました。

かかった費用はこちら↓

区分 単価
凍結胚融解 40,000円
胚移植 60,000円
アシステッドハッチング 30,000円
医療廃棄物処理・消耗品 12,000円

保険適用外 自己負担額 計 153,360円(税込)

後日支払いと書きましたが、持ち合わせの現金があれば当日でも支払いできました。クリニックでは、体外受精や移植の費用は高額になるため銀行振り込みも可能でした。

その後、クリニックはクレジットカードでも支払いができるようになったため、もう手数料のかかる銀行振り込みを選ぶ人はいないのではないかと思います。クレジットカードのポイントがたまるチャンスですしね。

かかった費用を合計すると…60万円を越えていた!!

お待たせしました、小計が出揃いました。

今回の体外受精スケジュールに入ってから移植までにかかった費用は………

 体外受精スケジュールに入る前にかかった費用 3,010円

+体外受精スケジュールに入ってからの費用 70,210円

+体外受精にかかった費用(当日支払い分) 6,290円

+体外受精にかかった費用(後日支払い分) 417,960円

+移植までの経過観察の通院費用 21,720円

+胚盤胞移植にかかった費用(当日支払い分) 14,270円

+胚盤胞移植にかかった費用(後日支払い分) 153,360円


 合計 686,820円 です!!

ざっくり60万円くらいと思ってたら、その上をいってました!

どう考えても、高いですよね(泣)

私たちはこんなに大金をはたいてもうまくいかなかったため、病院に不信感を抱いたこともありましたが、経験したことで私の体には強い誘発方法が合わないと分かり、体外受精の値段が高くなるポイントも理解できたため、高い授業料だったと思っています。

この方法では妊娠しないと分かったので、誘発の方法を見直し、できるだけコストも抑えられる方法に変えて、次に進むことにしました。

ABOUT ME
hayachan
33歳で不妊治療クリニックに通い始め、次々と予期せぬ展開へ。34歳で仕事と治療の両立が困難になり泣く泣く退職。治療費は200万円を突破。そんなリアルをお伝えします。