体外受精の日、旦那さんにクリニックまで一緒に来てもらえたら心強いですよね。でも、どうしても旦那さんが仕事の都合で一緒に来れない場合は家で採取するためのカップが渡され、それを奥さんが持って行くことになります。そんな時、どうやって運んだのか?を紹介します。
外気で冷えないように注意してみた
自然妊娠なら、おたまじゃくしは受精まで外気に触れることなく体温くらいの温度で泳いでいるはずです。
それを考えると、真夏でもない限り体温より気温のほうが温度が低いため、私は蓋をかぶせたカップをタオルでくるんで輪ゴムでタオルがズレないようにし、カバンの荷物に紛れるように入れました。
気休めですが、これならエアコンが効いている車内に出入りしても急激な温度変化には晒されないだろうと思ってのことです。
あとは、中身がカップの中で飛び散らないようにできるだけ振動から守っていました。クリニックでカップから液を吸い取る時、液がまとまっていたほうが吸いやすいでしょうから。
その話を友人に話すと、もっといい方法を教えてくれました。
体温で温めながらペンギンスタイルで持って行った
冬の場合、コートやダウンで厚着しているかと思います。
ダウンの中に大切に忍ばせ、体温で温めながらクリニックまで運ぶ、名付けてペンギンスタイルです!
体温であれば、温めても乾燥してカピカピになったり、変質することもないでしょう。
ただし、カイロは熱すぎるので、カイロを持っている場合は注意しましょう。
おっぱいの谷間に挟む
2019年10月16日にNHKで放送された「ねほりんぱほりん」という番組では、過酷な不妊治療の体験や不妊治療を終えて養子縁組をされた方がリアルな話を語ってくれていました。
その中で、体外受精の日は自宅で採取したカップを「胸の谷間に挟んででも持ってきて。」と病院から言われたエピソードがありました。
たしかに、体温に包まれて精子は居心地が良さそうですよね!
私のクリニックで渡されるカップは大きめで胸の谷間におさまりそうにないのですが、カップの大きさと谷間の広さがうまく合えば、ワイヤーなしのブラを使ってやってみたいなと思いました!
元気な精子はすぐに死なない
クリニックからは、採精後できるだけ早めに持って来てくださいと言われていました。
それでも、私は病院までは公共交通機関を使って1時間弱かかる上、夫の出勤時間を考慮すると病院に提出する1時間半前に絞り出してもらうのが最速です。
さらに、提出しても病院ですぐに体外受精をするわけではありません。
採卵手術をして、体外受精可能な卵が取れた場合に、精子が洗浄され、ふりかけられます。
ただ、遠心分離機にかけられて、比較的元気な精子をふりかけているので、よっぽど成績が悪くない限り、朝に採取したものであればそんなに問題ではありません。
元気な精子は温度や液などが管理されていれば2~3日は生きているものです。
成績が悪くても方法はある!
私たちが通うクリニックでは精子の成績が悪い場合、朝10時までなら再提出させてもらえます。
しかし、それは旦那さんが直接病院に来ることができる場合のみになります。奥さんは採卵手術していますからね。
元気な精子の数が極端に少ない場合は、顕微鏡受精を勧められるはずです。
もし旦那さんが出張や夜勤で用意できない、単身赴任で持って来れない、という事情がある場合は、病院で事前に精子を凍結保存しておく方法もありますので、主治医に相談してみてください。