不妊治療

完全自然周期で採卵し、まさかの体外受精キャンセルに!

私は前回の体外受精がこりごりだったので、2度目の体外受精は強誘発から誘発剤を使わない完全自然周期へステップダウンして受けることになりました。このページでは、完全自然周期で1つの卵を育てて臨んだ採卵手術当日の話を中心に、うまくいかなかったことをどう前向きに乗り越えたかをお伝えします。

採卵日が決まるまで

流産のあと1カ月子宮を休め、生理が来てからクリニックに次回通院日を確認し、完全自然周期の採卵に向けて体外受精スケジュールに入ることになりました。

完全自然周期でも、体外受精スケジュールに入ると絶対に午前中の通院になり、仕事の日は午前休を使いました。

私は多嚢胞性卵巣で低温期が長く主席卵胞が大きくなるのに時間がかかるため、排卵日を見定めるために6回の通院を経て、ようやく採卵日が決定しました。

前回の体外受精前よりは通院が少くなり、やれやれです。

その間の検査内容やかかった費用は、下記の記事をご参照ください。

完全自然周期の採卵にかかった費用を振り返り

体外受精のため夫も一緒に病院へ

前回の体外受精では、夫は仕事の都合で自宅にてカップに絞り出すということになりました。

一方、今回は幸運にも、夫は仕事が休みの日と重なり、採卵日は一緒にクリニックへ行けることになりました!

私は1日有給休暇を使いました。

朝、夫は家で出す時間も不要ですし、私は採卵手術ということで化粧NG、絶食・絶飲のため、出発準備は楽チンです。例によって、私は浣腸で便を整えましたが。

手術の日に夫が一緒に行ってくれるだけでもなんだか安心できます。それに、手術当日の私は運転を禁止されているため、夫がいれば車を運転してもらえ、公共交通機関を利用するより早く行けるので、本当に大助かりでした!

受付を済ますと私は外来の診察台に案内され、エコーで卵胞からまだ排卵していないかどうか確認がありました。

これは薬で排卵をコントロールしている場合にはしない確認で、完全自然周期ならではです。

まだ排卵はしていなさそうだということで、手術患者用の控え室に案内されましたが、過去には確認してから採卵する間に排卵してしまった方もいたようで、心持ち慎重に歩きました。

夫はすぐに採精室へ行くのかと思いきや、「奥さんの卵が採れたらご主人さんを部屋にお呼びします。」となり、一緒に控え室に入り、私の採卵手術が終わるまで待機となりました。

私は手術着に着替え、トイレを済ませて、夫に見送られながら手術室に向かい、頭にキャップをかぶって手術に臨みました。

採卵は数が少ないと痛み止めなしでも大丈夫

私が通うクリニックでは、医師が1人のため、何かあったときに対応できないと採卵時に麻酔をしてもらえません。

でも、前回の12個採卵した手術では、オプション料金を支払い、点滴に痛み止めを入れてもらえました。(それでも激痛でしたけどね!)

しかし、今回は1個しか採卵しないため、「痛み止めは不要。」と言われ、オプションを付けることすら許されませんでした。

不安な気持ちのまま、手術台に横たわりましたが、今回は点滴が繋がれていないため、両手足を繋がれていた前回の磔(はりつけ)の刑に比べると、片腕の自由がきく分、簡素な印象でした。

もう一方の腕が血圧計に繋がれ、両足が手術台にそれぞれベルトで締めて固定されるのは前回と同じでしたけれども。

洗浄が始まると、あれ?前回のほうが力が強くてグリグリされたり激しかった気がする、こんなもんだったけ?と拍子抜けするくらいソフトタッチでした。

あとから医師が、「自然の排卵の場合は、洗浄をあまり激しくすると、その衝撃で排卵してしまうことがあるので、かなーり優しくしたんですが分かりましたか?」と教えてくれました(笑)

えぇ、分かりましたとも。

採卵針が膣壁をぶち破って入るときは、ズキッと痛みが来て看護師に上から押さえつけられていましたが、耐えられる痛みで、あっという間に採卵が終わり、横のモニターに顕微鏡の画面が映し出されました。

本当に採卵が1個の場合は、痛み止めがなくても大丈夫でした!

まさかの変性卵子で体外受精がキャンセルに

採卵が終わると、まだ手術台の上にいるときに足元の方から、医師の「あ~これは…ダメです。」という声が聞こえてきました。

ん?何がダメなの?と不安に思っていると、医師がやってきて「残念ながら変性卵子で、これは体外受精に使えません。」と言われてしまいました!

前回の体外受精では変性卵子は1個も出てこなかったため、体外受精には普通に進めるのではないかと期待していたため、予想もしておらず大ショックでした。

モニターを見ながら、正常な卵子は形が丸いけれど、私の卵子は丸くないことを教えてもらえました。たしかに、涙型のような、丸ではない形をしていました。

体外受精に使える卵と使えない卵の違いについては下記の記事をご参照ください。

卵子には種類がある、体外受精に使える卵子と使えない卵子の違いは?

そして、これにて体外受精はキャンセルとなりました。

医師の「残念でしたが、自然にはこういう卵しかできないということですね…。」という言葉で、自然妊娠できなかった原因がこれだったのかと頭では理解できたのですが、同時に、やっぱり私は自然には妊娠できない体だったのか…と落ち込みました。

採卵数が少ないとリカバリーが早かった

控室の夫にも医師から事情が伝えられていたようで、私が戻ると「頑張ったね。」と優しくねぎらってくれました。

禁欲をしてこの日を待っていた夫には申し訳ないですが、今回は出番なしとなりました。

でも、夫がそばにいてくれて本当に良かったです。腕をさすってくれたり、まるで看病のように優しく寄り添ってくれていました。たった1人だと切なくなりショックが大きかったと思います。

前回の採卵では、控室に戻ってからも点滴が続き、外来の午前の診察が全部終わるまで居残りとなり、そんなに長く休んでいても痛かったのですが、今回は点滴タイムはなく、ベットで少し横になっていたら自然と痛みが引いていきケロっと立ち上がれるようになりました。

クリニックのサービスで、採卵した後はパンとジュースが出ます。今回は夫もジュースをもらえました。朝ごはんを抜いていたので幸せなひとときです。

外来の診察台に呼ばれ、止血で入れていたガーゼを取り出し、抗生物質、止血剤、胃薬、黄体ホルモンの薬が処方され、会計を済ますと、前回より早く病院を出ることができました。

採卵が1個だとこんなに楽なのか~!と、リカバリーの早さや体への負荷の少なさにしみじみしました。

採卵が失敗したあと前向きになるには

体外受精に進めなかったため、お会計は採卵手術の分だけとなりました。

採卵準備費、採卵費、医療廃棄物処理・消耗品代に税込で13万円です。

体外受精や移植をすると完全自然周期でも30万円はするので、それくらいは覚悟して用意していましたが、半額以下となりました。

1個の採卵手術だけに13万と考えると高く感じるかもしれませんが、私は自分の自然にできる卵子がどうなっているのかを調べる検査費だったと思うことにしました。

精子は簡単に検査できますが、卵子は採卵手術で取り出さないと確認することができませんし、体外受精に進む予定で治療をしないと採卵をしてもらうチャンスすらないため、これで良かったのです。

これで自分がこれまで自然妊娠しなかった原因が明確になり、スッキリした部分もあります。

また、前回のことがあったので、仮に体外受精がうまくいっても、胚盤胞にならない、妊娠しない、流産するなどの不測の事態は起こりうると思っていました。

時間を使ってまた振り出しに戻るよりは、早めに振り出しに戻れて良かったのです。

誘発剤には卵子の成熟を助ける働きがありますが、多嚢胞性卵巣の方は誘発剤が効果的に反応する範囲が狭いと言われています。

自然にしていても成熟がうまくいかない、少し強くすると反応が良すぎて質が悪くなるということがあるようです。

私は今回誘発をせず採卵を実施し、前回は強誘発で採卵を実施したので、誘発の効果の範囲で言うと、底辺の場合と最強の場合のサンプルが取れたわけです!

ということで、不妊治療で目指すべきところは、まず自分に一番合う誘発方法を探すことだと分かりました。

完全自然周期だったので、何も問題がなければ来月もまた採卵可能ということも、前向きになれるポイントでした。

ABOUT ME
hayachan
33歳で不妊治療クリニックに通い始め、次々と予期せぬ展開へ。34歳で仕事と治療の両立が困難になり泣く泣く退職。治療費は200万円を突破。そんなリアルをお伝えします。