不妊治療

不妊治療の通院が億劫になったときモチベーションをどう保つか?

不妊治療をしたいのに通院が億劫になったり、心が折れそうになったり、ストレスを感じたことはありませんか?私は何度もあります。私がどんな時にストレスを感じたか、またそんな時にどうやってモチベーションを保って乗り越えたのか?その方法をお伝えします。

不妊治療の通院で感じた8大ストレス

不妊治療の通院はホント大変ですよね。一言で大変と言っても、様々な原因があります。

私は仕事をしながら通院をしていた時、1番精神がすり減っていたのは休みの調整ですが、私のストレスの原因を分析すると8つに大別されました。

ストレス1 通院日が決まらない

私はなかなか排卵日が決まらないことがストレスでした。

多嚢胞性卵巣で普段から低温期が長く、排卵日がなかなか決まらないため、その分不定期な卵胞確認の通院が増えました

また、排卵検査薬で陽性が出るまでは、毎朝起きてからしなければならない尿検査が続き、卵胞がそこそこ大きくてもなかなか陽性にならないため、普通の人より検査回数が多くなりがちです。

そして、排卵検査薬の陽性が出たら出たで、すぐ職場へ連絡し、通院するために休みの交渉をしなければならず、急な休み交渉をすることがストレスでした。

自分の排卵日がいつ来るのか?こればかりは、ホルモン補充周期でもない限り、自分の意志でコントロールできるものではないため、思ったより長引くと自己嫌悪になってしまいます

ストレス2 休みの調整

職場で体外受精をすることを話すと、周りは応援してくれていましたし、休んでも仕事が回るように可能な限り根回しはしていましたが、急な休みの交渉をしなければならないことはいつもストレスでした。

自分ばかり連続で午前休を取ったり、急に明日休ませて下さいと言うことに後ろめたさを感じていました。

また、休む前日には迷惑を掛けないようにしなければと思い、メールの自動返信機能を設定したり、業務の引き継ぎをするなど、色々と気を回していたため無意識に疲れが溜まっていたと思います。

時にはパソコンを持ち帰っていたため、その分荷物が重くなるという身体的な負担もありました。

ストレス3 早起き

不妊治療クリニックの通院がない日でも、朝は基礎体温を測ったり、排卵検査薬の尿検査をしたり、やることが色々あります。

私の場合、午前中に病院へ行く日は、仕事に直接行く日より早起きしなければいけませんでした。

職場より病院のほうが遠かったことに加え、早めに行かないと待ち時間が長くなってしまい、取得した時間休をオーバーしてしまう恐れがあったためです。

たとえ仕事を完全に休んでいても、検査や手術をする時は開院前の早朝に時間を指定されて呼ばれることもありました。

仕事を休んでいるのに、通院する日は仕事の日以上に朝から分刻みでハードな1日を過ごすことになり、明日通院かと思うと気が重くなりがちでした。

ストレス4 痛みの恐怖

卵管造影や採卵手術など、痛みを伴う検査が待っていると思ってしまうのもストレスでした。

それらは治療の通過点の1つで、受けなければ進まないと分かっていても、最初はものすごく不安でした。

採卵や移植など手術が控えている日は前日から緊張して、明日朝イチから行くの嫌だなぁ…と思いました。

ネットで体験を読んだり、クリニックに痛み止めを使えないか聞いたりもしていましたが、前日になると緊張や不安感で憂鬱になっていました。

移植は痛くないことが分かったので2回目以降は緊張しなくなりましたが、採卵だけは何度しても恐怖心が消えません。

ストレス5 結果を待つ不安感

無事に検査や体外受精を終えても、結果が出るまでは落ち着きませんでした。

私は血液検査で問題が見つかったことがあったため、ただの血液検査でも、また何か問題が出てきたら…と不安な気持ちを抱いてしまいます。

結果を聞きに通院するときは、早く知りたい気持ちがある反面、思いもしないことを告知されたらどうしようとドキドキしました。

また、体外受精のあとには、何個正常受精したか?何個胚盤胞まで成長したか?を電話で聞くか、次回通院時に確認することになっていました。

私は次回通院で聞くなんて、ずっとモヤモヤするからマジ勘弁です(笑)

そのため、クリニックに電話をして聞いていましたが、さながら合格発表で、電話できる日時がくるまで毎日安心できませんでした。

ストレス6 リセット後の通院

採卵のあと生理を起こして1カ月子宮を休めたあとや、移植しても着床しなかったときや、流産をしたあとの通院は、また通院するのが面倒臭く感じて、通院自体が億劫になったこともあります。

リセット後に経過観察で通院する場合は、仕事が終わってから行ける夜の診察で大丈夫だったのですが、それからまた体外受精スケジュールに入ると午前中に通院しなければいけません。

また職場の休みを取って通院しなければ再チャレンジできないのか…と気が重くなりました。

リセット直後は、単に通院が億劫になっただけでなく、不妊治療を続けるかどうかも悩みました

例えば、変性卵子しか採れなくて体外受精がキャンセルになった時や、胚盤胞移植をしたあとに全然妊娠しなかった時は悲しくて、何のためにこんなに通院してるんだろう?と思ってしまいました。

特に、移植の結果「着床してませんでしたね。」と言われると、自分の努力ではどうにもならない悲しみやら、この病院を信じて大丈夫なのか?という思いやらが入り交じって、次の一歩を踏み出すのを躊躇してしまいそうになりました。

ストレス7 高額な不妊治療費

不妊治療は、ほとんどが保険適用外で、体外受精をするにはお金がかかるというのは知ってはいました。

しかし、体外受精前に毎日不妊治療クリニックへ注射を打ちに通院していた時、受付で毎日毎日一万円が飛ぶように消えていき、こんなお金の使い方をしてていいんだろうか?と思ってしまいました。

ストレスというよりは、金銭感覚が狂い始めるのが怖かったです。

お金を払ったからといって成功するわけではないため不妊治療は賭け事のようで、病院に払うお金はお布施のようにも思えました。

ストレス8 待ち時間の長さ

私が通う不妊治療クリニックは常駐の医師が1人のため、いつも混んでいて待ち時間が長すぎるため、慣れるまではかなりストレスでした。

職場に申請する時間休は気持ち長めに取得していましたが、頑張って朝一からクリニックへ行っても、急に血液検査をすることになり、結果が出るまで帰れないということもたまにありました。

自分が取得していた時間休や午前休でおさまるかは、その日の混み具合によりけりでした。当日、採卵や移植などの手術をする方がいらっしゃると、外来患者より優先され、外来の待ち時間が2時間を超えることもあります。

それ以外にも、診察後に会計をするだけなのにすごく待たされる、ということもありました。

時間がかかりすぎ、時間休や午前休の限界がきた時は、職場に連絡して時間休延長を申し出たことが何度かあります。

毎度毎度、その日行ってみないと所要時間が分からず、職場に休みの再申請で迷惑を掛けるかもしれないと考えてしまうこともストレスになりました。

書き出すとキリがないのですが、こんなに根暗でマイナス思考の私が、どうやって通院のモチベーションを保ったのか?を思い出してみたいと思います。

健康診断だと思い、結果は期待しない

検査のために病院へ行ったり、検査の結果を聞きに行くことが億劫な時は、不妊治療と思わず、健康診断だと思うようにしていました。

会社の健康診断ではしてもらえない項目が多くて、隠れた病気や不具合を発見してもらえるチャンスだと思って乗り切りました。

会社の健康診断で何か見つかったら「病院へ行きなさい。」と言われるように、もし何か見つかれば治療すればいいと思うのです。

治療すれば治る病気や、治療すれば妊娠する可能性がある症状なら、解決策が見つかったようなものですし、妊娠するしないに関わらず、悪いところがあれば治しておいたほうが生きていく上で安心ですもんね。

それから、結果は過度に期待しないようにしていました。

例えば、受精卵が全部正常受精をして、全部胚盤胞になって欲しい!いう気持ちは抑えて、どうせまた異常受精でダメだろうなと期待せずに待つ。

移植したときは、妊娠していたらいいな!という気持ちは抑えて、どうせまた着床できてないだろうなと期待薄めに待つ。

そのように過度な期待を持たずにいれば、うまくいかなかった時のショックが小さく、うまくいった時の喜びは大きいものです。

やったら終わる、痛みは産む時よりマシと思う

卵管造影、採卵手術、ERA検査の組織採取などは、健康診断というより人体実験でした。

どれもこれも痛かったです(泣)

クリニックへ行く前は、やってしまえば終わりと思うようにし、いざ処置を受ける時は、たぶん出産の痛みのほうが激しいからそれよりマシと思うようにしていました。

まだ産んだことがないので、本当の痛みは分かりませんが(笑)

でも、私は何度も手術室で痛い目にあってるので、トータルすると1人くらい産んでるんじゃないかと思っています(笑)

子どもがいなくても産んだような気になれて満足できているというのは、頑張ってる自分に満足しているということだと思います。

出産経験のある方から、出産の際、無痛分娩で容体が急変し、大量出欠で生死の境目をさまよったという体験を実際に聞いたことがあります。

漠然とですが、そんなリスクがあるなら、私がもし出産するチャンスがくれば、痛くても自然に産めたらいいなと思っています。

不妊治療でこんなに耐えたのだから、出産くらい大したことない!かかってこい!と思えるくらい、強い女に成長するかもしれません。

実際、最初の頃は診察台すら恥ずかしいと思っていた自分と今を比較すると、だいぶ成長したなと思います。

こんな過程で、人は女からおばちゃんに成長していくのかもしれません(笑)

通院のストレスを誰かに話す

これは、不妊治療をどこまでカミングアウトしているかにもよりますが、私は誰にも話せなかった時は、夫に聞いてもらっていました

天気が悪く自転車で通院できないときや、1人で行くのが不安なときは、夫が車でクリニックまで送ってくれたことがありました。

不妊治療はたとえ男性側に原因があっても、女性の通院の負荷が多くなります。男性のできることが少ない分、子どもを望んでいる旦那さんであれば、頼んだらけっこう献身的に協力してくれるのではないかと思います。

また、私は同じクリニックに通う不妊治療仲間ができたことも、通院のモチベーションを保てている大きな要因です。

最初、不妊治療クリニックで知ってる女性をお見かけした時は、これは見てはいけないものを見てしまったかも…と思いましたが、通院していらっしゃるならこれからもまたお会いすることになるだろうなと思い、私から声を掛けました。

それからは、病院攻略法を相談できるようになり、通院の悩みを共有することで、クリニックの対応で嫌な気持ちになったとしても、気持ちを回復させることができています(笑)

あとは、職場の1番身近にいる方々に体外受精のことを話して応援してもらうことも力になりました。

連続して休んでも代わりに仕事をこなして応援してもらえていたので、会社で言ってしまった以上は!こんなに協力してもらってるからには!通院しなければ!と思いました。

不妊治療のコミュニティを活用

なかなか同じクリニックに知り合いが通っている事例は少ないかと思いますが、coel(コエル)という不妊治療の情報交換ができるサイトに登録すると、クリニックの情報が載っていたり不妊治療仲間に出会うことができます。

また、不妊治療患者を支援するNPO法人Fineのサイトも参考になりました。おしゃべり会&懇親会も開催されており、不妊治療を経験している方とお話することもできます。

私はネットでクリニックの口コミを見たりするのも通院のヒントになっていましたが、現在進行形で不妊治療をしている方の体験はより貴重で説得力があるなと感じました。

不妊治療をカミングアウトするまでは、不妊治療経験者が周りにいない、いても知る由がないと思っていました。

ナイーブな話題のため、経験者であってもなかなか語れないだろうと思っていました。

しかし、不妊治療をしていることを家族、職場のお姉さん、友人らに告白してからは、実は私も!と話してくれる方が出てきました。

職場の先輩が過去に同じ病院に通っていたり、友人らが私はこの病院に通院していると教えてくれたり、実の弟夫妻までも不妊治療クリニックで治療中ということが分かり、意外と近くにたくさん仲間がいたのだと救われた気分になりました。

暇潰しグッズを持って行く

通院が頻繁になると、クリニックに置いてある雑誌も読み尽くし、待ち時間がより長く感じられます。

私は午前休を取って通院していた日は、会社スマホで仕事のメールを確認し、業務の指示を送ったりしていました。

それもない時は、もっぱら、宇宙兄弟の漫画を持ち込んで読んでいました。


家では漫画を読まず、病院の待ち合い室で読むことにしていたため、待ち時間が長くても漫画の続きが読めるという楽しみで病院に足が向くようにしていました。

が、しかし、やがてそれも全巻読みきってしまいました。

それからは、スマホでYahoo!ニュースを見たり、LINEのゲームをしていましたが、飽きました。

そのあとは、手芸用品を持ち込んで、フェルト人形を作ったり、編み物をしたりしていました。

羊毛フェルトは、羊毛があれば針1本で作れるので荷軽に持って行けます。

慣れていないと針で指を刺してしまうかもしれませんので、初心者の方は家でやってみてからにして下さいね。

私は待合室で小鳥を作っていました。

編み物は、毛糸とかぎ針を持って行ってお花を編んだり、ディズニーツムツムの編みぐるみを作ったりしていました。

ディズニーツムツムの編みぐるみのシリーズはかわいいのでお気に入りです。


雑誌、漫画、小説を読んだり、スマホ遊びをしている患者さんは周りにもいましたが、手芸はまだ自分以外見たことがありません(笑)

編み物をしていると、熱中するので、待ち時間が短く感じられました。

なにより、家や職場と違ってずっと放置されていて邪魔が入らないため、すごく進みました(笑)

皆さんも、通院が憂鬱になりそうな時は、何か待ち合い室に持ち込んでみましょう!

熱中できるものがあると、通院の嫌な気持ちやストレスが少し軽減されると思います。

というわけで、私が通院のモチベーションを保てているのは、不妊治療を健康診断と思うこと、結果は過度に期待しないこと、身近な人の応援の力、待ち時間の攻略が鍵を握っています。

皆さんも不妊治療をゲームの攻略だと思って、楽しく通院できる方法を編み出して下さいね!


ABOUT ME
hayachan
33歳で不妊治療クリニックに通い始め、次々と予期せぬ展開へ。34歳で仕事と治療の両立が困難になり泣く泣く休職。治療費は200万円を突破し、35歳で退職。そんなリアルをお伝えします。