私は毎年、風邪を引くと熱が下がっても咳が残り、悪化して咳喘息や気管支喘息になってしまいます。悪化すると本当の喘息になってしまいますが、喘息が甲状腺機能低下症や橋本病と関係があることが分かりました。それはどういうことなのか?私が咳喘息になったときに症状を和らげるために試してみた方法を含めて、解説したいと思います。
Contents
のどから悪化して風邪を引きやすい
私は橋本病と分かる前から、毎年冬になると体調管理に気を付けていても、年に一度は寝冷えや乾燥でノドを痛めてしまっていました。
いったん悪化してしまうと、そこから大変なのです。咳が2週間は続きます。
私の場合、市販の薬で熱や鼻炎などは治まっても、ノドの奥の不快感や咳き込んでしまう症状は市販薬ではなかなか治りにくいです。
市販の薬で一時的に症状が軽くなっても、症状を抑えているだけで根本的には治らず、薬をやめるとノドの奥が痛んだり咳が止まりません。
結局、駆け込み寺の耳鼻咽喉科や内科、呼吸器内科にかかります。
病院では最初は抗生物質、解熱鎮痛剤、咳止めなどが処方されます。
治らないのでまた診察を受けると、追加の咳止め薬や気管支喘息を予防する吸引の薬、気管支を広げる貼り薬などを処方してもらうことが多いです。
風邪がきっかけなので、真っ先に耳鼻咽喉科に行くことが多かったのですが、初診、再診、再々診くらいまでは診てもらえます。
しかし、だんだん咳が長引く「咳喘息」の症状や「気管支喘息」の兆候だけになり、「耳鼻科ではこれ以上できることがありません。この薬で治らなければ、次は呼吸器内科へ行って下さい。」と言われてしまいます。
そして、内科や呼吸器内科に行くと、レントゲンで結核かどうか調べることもできます。
(妊娠の可能性があるとレントゲンできませんが)
でも、私の原因はいつもノドや気管が炎症を起こし、気管が狭まったり敏感になっていることが主な原因で、今のところ結核や肺炎は一度もかかったことがありません。
例えば、怪我をしたとき傷口を手当てすれば放置しているだけでじきに治ることがありますが、空気を吸ったり吐いたりする行為は休みがないため、一度気管が炎症を起こすと、ずっと患部を触っているような感じになり、なかなか治らなくなるそうです。
色々な病院で診てもらいましたが、呼吸器内科の専門医がいる病院が一番良かったです。
レントゲン以外にも、流行の感染症の検査や、呼気中の酸素量、血液検査で炎症の数値などを検査してもらえました。
電話も辛い!喋ったり笑かされるとしんどい咳喘息
風邪を引いたことをきっかけに、咳が残り長引く症状に「咳喘息」があります。
「咳喘息」はまだ本当の「喘息」ではないのですが、「咳喘息」が悪化すると本当の「喘息」になってしまいます。
「咳喘息」は喋ると咳が出て、それはそれで苦しいのですが、本当の「喘息」のようなヒューヒュー音(喘鳴)はありません。
仕事をしているときは、自分でもなぜ何週間も咳が止まらないのか分からず、周囲にも「まだマスクしてるの?」「まさか結核じゃないよね?」と嫌な顔をされたり、体調管理できていないように思われたり、喋られないことがなかなか理解されず苦しかったです。
笑うと咳き込んでしまい、笑わないように気を付けていても、TVの中で面白いことを言っているのをふいに聞いてしまうだけで、ゲホゲホしていまいます。
「咳喘息」になると、気管が敏感になっていて、ちょっとしたエアコンの空気の流れや、部屋の間を移動したときの空気の温度差、匂い、ほこりなどを感じると反射的に咳き込みます。
また、声を出して喋ると咳が出て、ゲホゲホと咳き込んでしまい、うまく喋れません。
相手にもお聞き苦しいのは分かっていますが、「え?何って言ったの?」と何度も聞き返されて、いつもの2倍会話をしないといけない状況がさらに辛かったです。
自分の話したいことをすんなり話せないもどかしさもありますが、喋れば喋るほど息苦しくなり、咳をしすぎて胸というか気管や肺の辺りが痛くなってきます。
全く喋らない生活をしていれば、少しは咳が少なくなりますが、仕事中はかかってきた電話に出ないといけないため、悪化する一途でした。
自分から連絡するときは、できるだけ電話ではなくメールやLINEを使って文字で伝えるように心掛けていました。
しんどさの軽減には、筆談でも大丈夫なことは筆談で進めることがおススメです。
甲状腺機能低下症と喘息の関係
咳喘息でしんどかった時、不妊治療クリニックにマスクをしていきました。
すると、「風邪?」と聞かれ、毎年風邪をひくと咳が長引いてしんどい、気管支喘息になることもあると吐露すると、「甲状腺の病気と喘息は関係がある。」と言われました。
「まだ咳喘息で本当の喘息になっていないなら、そんなに心配は要らない。」とも言われましたが、こんなにしんどい体のまま胚盤胞を子宮に戻して妊婦生活に入りたくないです。
妊娠するかどうかは分かりませんが、またうまくいかないと体調不良のせいかな?と悩んでしまいそうですし、とにかく早く咳を治したい!と思いました。
これまで毎年苦しめられてきた咳の症状まで、甲状腺の病気と関係があったとは、まさかでしたが、やっと謎が解けた気がしてスッキリした面もあります。
甲状腺クリニックの主治医によると、橋本病は甲状腺が腫れてしまうため、それで気道が狭くなってしまうと勘違いしがちですが、実は甲状腺ホルモンを十分に作れない甲状腺機能低下症になると交感神経の刺激が弱くなり、その結果気道が収縮しやすくなってしまい、咳が長引いたり息苦しくなってしまうようです。
逆に、甲状腺ホルモンが過剰になるバセドウ病の方は、気道が拡張して喘息がおさまるそうです。ただし、治療をして甲状腺ホルモンが正常になりバセドウ病がおさまると喘息が復活することがあります。
また、甲状腺機能低下症橋本病でも、甲状腺ホルモンを薬で補って正常値をキープしていれば喘息の症状がましになることもあるそうです。
私はこの時、1カ月前に甲状腺ホルモンの検査で少し値が悪くなっており、ちょうど甲状腺ホルモンの薬を増量していたのに、なんで気道のつっかえ感や咳喘息が治らないのだろう?と疑問に思い、そこから対応策を考え始めました。
気管に影響を及ぼす交感神経と副交感神経
よく、夜眠れない時に「体が交感神経から副交感神経に切り替わっていない。」と言いませんか?
楽しくて興奮することがあったり、飲み会で喋りすぎて目が冴えている夜などは、なかなか寝付けないということがあります。
自律神経は、日中活動しているときは交感神経が優位になり、リラックスしたり寝たりすると副交感神経が優位になるのが通常ですが、興奮状態が高まっているとなかなか副交感神経へ切り替わらず、寝たくても寝れないという状態に陥ります。
私は、休職中に咳喘息になったとき、特に予定がない日が多かったので、最初は病院で処方してもらった眠たくなる咳止め薬を朝夕に服用し、丸一日寝込む生活を二週間ほど過ごしていました。
仕事してた時に比べると、電話もかかってこなくて、最初の一週間は本当に休職して良かった!体を休められて良かった!と思っていました。
ほとんど喋る人もおらず、このまま症状がおさまるのではないかと思っていました。
しかし、しっかりうがいをして、薬を飲んでいるにも関わらず、一向に咳喘息は治りませんでした。
寝ても寝ても咳き込む日々が続き、咳が二週間たった頃は、本当に結核だったらどうしようと思い悩むくらいしんどかったです。
実は、その二週間のある1日、咳喘息でしんどかったのですが、前から約束をしていたため、無理をおしてちょっとしたハイキングに参加したことがありました。
しんどかったら途中で帰ろうかとも思っていましたが、不思議なことに、山を歩いているときは呼吸が苦しくなかったのです。
はたとそのことを思い出して、交感神経を刺激すると気道が広がるかもしれない、今は毎日寝込んでいるから副交感神経が優位になって気管が収縮しているのかもしれない、と考えるようになりました。
それからは、交感神経を刺激するために、以下のことを試しました。
交感神経を刺激すると咳喘息の症状が軽くなった
私が咳喘息の不快感を軽減するために試したことや、症状の緩和に有益だった発見を列挙します。
1.冷たいお茶ではなく、熱いお茶を飲むように変更
普通、冬に風邪を引いたら温かい飲み物を飲みますよね。
私はまだ暑さが残る季節に咳喘息になってしまったとき、つい冷たい飲み物で水分補給していました。
熱い飲み物に変えると、体がポカポカして汗をかき、咳喘息の症状が一時的に軽くなりました。
これが交感神経が刺激されているってことなんだな!と思いました。
2.クーラーや扇風機の風が直接当たらないようにする
冬に咳喘息になった時は、クーラーを使うことはないですし、むしろ体を冷やさないように着込むのですが、夏に咳喘息になると大変でした。
風が当たるだけでも咳き込んでしまいますし、治りかけてる時にちょっと体に冷気が当たるだけでも咳喘息がぶり返しました。
自分の都合のいい温度にしたくても、家族は暑いとクーラーや扇風機をガンガン使い、外出しても電車や建物内がクーラーで冷えています。
だからといって、夏に厚着をすると熱中症になりそうですし、本当に体調管理が難しかったです。
私は、寝るときはマスクをして、クーラーや扇風機が直接当たらない部屋で寝るようにしていました。
布団がめくれると体が冷えて悪化するため、タオルケットではなく、ちゃんとした布団をかけていました。
日中は、クーラーや扇風機がついていないほうが体調が良かったのですが、水分を取らないと頭がボーっとして熱中症の危険が高まります。
最初は冷たい麦茶で水分補給していましたが、それでは治らなかったので、できるだけ温かい紅茶、ほうじ茶、白湯を飲むようにすると咳喘息のしんどさが軽減されました。
また、外出する際は、ポカリスエットなど熱中症予防の水分を携えて、1枚羽織れるものをカバンに入れていくようにしていました。
とにかく、咳喘息には冷えや風の流れが大敵です。冷えは妊活にも良くないですよね。
できるだけ、体を温めることや代謝を良くすることを心がけました。
3.買い物や公園などで1時間散歩するように心掛ける
ほとんど家から出ず、寝たきりのような生活をしていたら咳喘息が一向に治らなかったため、晴れている日は1日1時間散歩するようにしました。
妊活も運動不足は大敵ですからね。
外に出るときは、ノドの保湿や、風が直接当たらないようにマスクをしていました。
日中は日傘や長袖を着て、日焼けをしないようにし、水分補給の飲み物も持って行きました。
けっこう夜に散歩することもありました。
散歩をした日は、深く眠れるようになりました。
適度な散歩は体の血行が良くなり、交感神経が刺激されるのか呼吸も楽になり、咳喘息の不快感が改善しました。
4.市販のノドスプレーでノドの炎症を抑える
病院の薬で咳や気管支の苦しさは軽減されるのですが、ノドの痛みが引かなかったため、薬局で薬剤師におすすめしてもらったスプレーを試しました。
私が使ったのはパープルショットです。
第3類医薬品なので、レシートを置いておくと医療費控除をする際に算入できます。
このスプレーを使いはじめたところ、すごくノドが楽になり、数日で炎症がおさまりました!
また、胃の調子も良くなりました!
主成分のアズレンスルホン酸ナトリウムは、胃の粘膜の保護にも使われる成分で、副作用はほとんどありません。
私が感じたのは、眠くなる咳止めの薬を飲むといつも強烈な眠気が襲っていたのに、その薬を服用したあとにこのノドスプレーをすると、緩やかな眠気になりました。
胃が保護されて、キツイ咳止めが緩やかに吸収されたのかもしれません。
ヨード制限している私でも安心して使える薬です。
もし、病院で処方されている薬がある場合は、薬剤師さんに飲み合わせの相談をしてから大丈夫なものを購入して下さいね。
5.市販のトローチでのどの炎症を抑えるとともに、ノドに潤いを与える
私が咳喘息になった時、食べ物を食べたり、ハチミツをなめたりしていると、ノドの痛みが和らぐことを発見しました。
唾液が出ている状態になると、痛みが緩和されます。
ノドに炎症があるときは、のど飴ではなく、このトローチがおススメです。
先ほど紹介したノドスプレーと有効成分は同じで、こちらも第3類医薬品です。
私はできるだけ同時には使わず、日中はトローチ、寝る前はノドスプレーなど使い分けていました。
もし仕事中、人前に出ることがありトローチやのど飴を口に含められない場合は、口の中に貼るトローチがおススメです。
私が使っているのは、ピタスのどトローチです。
医薬部外品で、けっこう薄くて小さいため、1枚当たりの持続時間はやや短いですが、ないよりはだいぶ喋りやすくなります。
6.保湿系のマスクを使う
寝込んでいた時は、普通のマスクを使用していましたが、毎日耳に引っ掛けていると耳の付け根が痛くなってきました。
そこで、思い切って、耳が痛くならない保湿系のマスクを購入しました。
私が使ったのは、快適ガード のど潤いぬれマスク 無香タイプです。
これがすごく良かったです!どうして今まで使わなかったんだろうと後悔しました。
もっと早くに使っていたら、寝冷えや乾燥が防げていてこんな大変な目に遭ってなかったかもしれません。
7.飲み会に参加する、ただし飲むのはずっと熱いお茶
たまたま、私が親戚との集まりで居酒屋に行くことになり、発見したのですが、これは、やり方を間違えると、咳喘息を悪化させることになるので、荒療治です。
私は喋ると咳が出るので、いつもは極力飲み会に参加することは控えていました。
過去の咳喘息では、喋りすぎると、ノドから血の味がすることもあったためです。
しかし、人と楽しく喋ることで、眠れなくなるくらい交感神経が刺激されることもあります。
それをうまく利用すると、気管が広がり咳喘息が楽になりました。
まず、マスクをして外出し、お店に入る前までに、ノドスプレーでノドの炎症を抑えておきます。
念のため、トローチを持って行くと安心です。
居酒屋に入るやいなや、ノドが痛いので今日は熱いお茶を下さいとお酒が飲めないことをお店や仲間に理解し協力してもらいます。
一番大事なことは、食べ物や熱いお茶で、とにかくノドの潤いを常にキープした状態にしておき、喋りすぎない程度に会話に参加します。
私はお湯呑にお茶がなくなりかけると、すぐに追加注文し、7回くらい熱いお茶をもらいました。
会話のテクニックも必要です。
質問をされると、自分がより多く喋らなければいけなくなるため、できるだけ周囲に質問や話題を振って、話を聞く側に回って楽しむとノドへの負担が少なくなります。
どうしても断れない飲み会がある方や、会話のテクニックに自信のある方は、試してみてください。
帰ってから、咳喘息の症状が緩和され、いつもの時間に寝れなくなってしまったら、交感神経が刺激され気管が広がった証拠です。
8.泣いて涙を流す
これは、偶然発見したのですが、私は辛いことを思い出して泣いてしまったあと、咳喘息やノドの痛みが急になくなりました!
感情が揺さぶられ交感神経が刺激されると涙が流れるようです。
私は、たまたま、友人に不妊治療がうまくいかないことや、プレマタハラについて説明していると、辛かった時のことを思い出してしまい、自然に涙がポロポロと出てきました。
それまで喋る度に咳き込んでいたのに、その日の夕方、気づくと咳喘息もノドの痛みも消えていたのです。
そういえば、最近泣いてなかったなと思いました。
もしかすると、涙を誘う感動する映画を見たりするのも良いかもしれません。
涙を流すということは、交感神経が刺激されるだけでなく、気持ちもスッキリします。
咳喘息になりやすい人は、風邪を引くたび再発しやすい
いかがでしたでしょうか?
もし他に咳喘息の症状が改善したり、治りが良くなる方法がありましたら、ぜひ教えてもらいたいです。
咳喘息になりやすい人は、風邪を引くたびに再発しやすいので、まずは風邪を引かないようにお気を付け下さい。
また、咳喘息は治ったと思って薬をやめると、すぐにぶり返すため、治ったと思っても気を緩めないほうが良いです。
自己流でなかなか症状が改善しない場合は、呼吸器内科に通って本当の喘息になってしまう前にしっかり治しましょう。
さらに、甲状腺ホルモンの値が薬で正常値になっているにも関わらず、咳喘息、気管支喘息、喘息が治らない場合は、気管などに炎症が残っている可能性があるので呼吸器内科の専門医に診てもらいましょう。
私が咳喘息から気管支喘息に悪化してしまった時は、甲状腺クリニックの医師に呼吸器内科の病院を紹介してもらえました。
呼吸器内科では、妊娠したら使える薬が減り、レントゲンも撮れなくなるからと、凍結胚盤胞の移植を中止するよう医師からドクターストップがかかり、咳の治療に専念することになりました。
とにかく、風邪を引いてしまった時と同じく、うがいの励行、たっぷり水分を摂取、しっかり栄養を摂る、睡眠が大事だと感じました。
もし妊活中で、温かい飲み物をお探しの方は、ルイボスティーとノンカフェインティー専門店『 H&F BELX 』のサイトを覗いてみて下さい。
50種類以上のルイボスティーやノンカフェインティーがあり、ギフトセットはプレゼントにも使えますよ。